収入や仕事条件

調査結果から見たサラリーマンとフリーランスの収入の比較

こんにちは。ライターの山口ヨシカズ(@web_writer_buzz)です。

現在サラリーマンで将来フリーランスになりたいは、フリーランスの実態が知りたいですよね。

SNSやYouTubeでフリーランスのが収入や働き方を公表していたりしますが、それはあくまでも個人の話です。全体としてサラリーマンと比較してどうなのか分からないので非常に不安だと思います。

うまく実態を伝える方法はないのかなあと考えていましたところ、先日、仕事中に面白い調査結果を発見いたしました。

フリーランス協会という団体が調査したサラリーマンとフリーランスの統計的な資料です。

ざっと見たところフリーランスの実態がよく明らかになっていると思うのでご紹介いたします。

フリーランスとサラリーマンの収入の比較

フリーランス全体とサラリーマン全体の年収分布の比較

この資料によるとフリーランス全体とサラリーマン全体の個人年収の分布は以下の通りです。(フリーランスは年収=売り上げとして回答)

会社員 フリーランス
200万未満 8.4% 23.1%
200万〜400万 31.2% 26.6%
400万〜600万 24.2% 18.4%
600万〜800万 12.1% 12.4%
800万〜1000万 4.8% 7.0%
1000万以上 2.2% 9.8%
わからない 3.7% 0.7%
無回答 13.4% 2.0%

一目見て気になるのは年収200万円未満のフリーランスの多さですね。実に23.1%のフリーランスが年収200万円未満です

ただ、この統計は時短ワーカーやすきまワーカーも含んでいる点に注意です。

時短ワーカーとは1ヶ月の勤務時間が60時間以上140時間未満の勤務者、すきまワーカーとは月の勤務時間が60時間未満の勤務者を言います。

多くの場合、本業はフルタイムの会社員で、副業として時短ワーカーやすきまワーカーで働いています。

フリーランスは勤務時間が自由に決められるのでこのような結果になっているのでしょう。

フリーランスの勤務時間分布

では時短ワーカーやすきまワーカーはフリーランス全体の何%ぐらいいるのでしょうか。

それも資料に書いていました。

これを見ると、実に全体の過半数が140時間未満の時短・すきまワーカーです。

短時間しか働いていなかったら少ししか稼げないのが当たり前ですから、平均に与えるインパクトが過大すぎてこれではサラリーマンと比較できませんね。

フリーランスのフルタイム勤務者だけのデータはないのでしょうか。

実はそれも資料にありました。

サラリーマンとフリーランス(フルタイム)の収入分布

会社員 フリーランス
200万未満 6.3% 10.0%
200万〜400万 32.4% 29.0%
400万〜600万 24.2% 21.6%
600万〜800万 11.6% 15.8%
800万〜1000万 5.5% 9.5%
1000万以上 2.1% 13.7%
わからない・無回答 17.9% 0.4%

見てみると年収200万〜800万円の分布はそんなに大差ないことが分かります。

200万円未満の層は会社員よりもフリーランスのほうが多いですが、800万円以上もフリーランスのほうが多い。

特に年収1000万円以上の層はサラリーマンが2.1%なのに対してフリーランスは13.7%もあり、6倍以上の差があります。

年収1000万以上を狙いたいならフリーランスのほうが確率は高いと言えるでしょう。

ハードワーカー同士の比較

ではバリバリ働いているハードワーカー(200時間以上)の収入はどちらのほうが多いのでしょうか.


フリーランスの1000万円以上の層がさらに増え、実に全体の20%近い人が1000万円以上稼いでいます。

200時間以上働いているフリーランスの5人に1人が1000万円以上稼いでいるってすごいですね。

フリーランスの働き方は成果物ごとにお金がもらえますから、たくさん働けば働くほど収入は増える傾向にあります。

グラフに現れていない実態

一方で、グラフに現れていない実態があるのもまた事実です。このセクションではそれを解説します。

福利厚生

サラリーマンは会社からの福利厚生がありますが、フリーランスにはありません。

ただ最近ではフリーランス向けの福利厚生サービスを提供する業者が増えているので、自分に合ったサービスを選んで入れます。

月1,000円程度のコストがかかるサービスもあれば、クラウドソーシングを利用する条件で無償提供される場合もあるようです。

社会保障

サラリーマンの場合は「雇用保険」「労災保険」「健康保険」「厚生年金」の4つの社会保険が自動的に付いていますが、フリーランスにはありません。フリーランスには最低限の保証として「国民健康保険」と「国民年金」が付いています。

また、サラリーマンは会社が保険料の半分を払ってくれますが、フリーランスは全部自分で払わなければなりません。

フリーランスになって保険料の高さに驚く人がかなり多いです。

税制や経費

サラリーマンとフリーランスではサラリーマンのほうが税制や必要経費の面で有利です。以下のように比較してみます。

サラリーマン フリーランス
納税 源泉徴収 確定申告
無条件の控除 給与所得控除(55〜195万円) 青色申告控除(65万円)
必要経費 ほとんど会社持ち 全部自腹
消費税 非課税 1000万円以下は非課税
個人事業税 なし 業種によってはあり

こう見るとサラリーマンのほうがかなり有利だと分かります。

あまり税金に詳しくないサラリーマンの方が「自営業は何でも経費にできていいね」などと嫌みを言いがちですがこれは間違っています。

必要経費というのは「仕事のためにかかる費用(損金)」という意味です。サラリーマンの場合は全て会社が払ってくれますが、フリーランスの場合は全て自腹で払っているのです。

仕事用のパソコンやアプリを自腹で買っているサラリーマンはいないでしょう。しかしフリーランスは自腹で買わなければいけません。そのぶんを経費として計上すると課税額が値引きされるというだけです。

「仕事用のパソコンを自腹で買うが少し税金が減る」のと「そもそもパソコンがタダで支給」というのでは圧倒的に後者のほうがお金が浮きます。サラリーマンの方は普段あたりまえのように会社で備品を使っていると思いますが、それはとても恵まれているのです。

山口ヨシカズが思う結論

サラリーマンとフリーランスどちらでも成立する職種で同等のスキルである前提で上記をまとめると以下のような結論になるでしょう。

結論

 

  • 200万円〜600万円ぐらいで手堅く安定したい場合はサラリーマンのほうが良い
  • 1000万円以上を狙いたい場合はフリーランスのほうが良い
  • フリーランスは必要経費が自腹であるため貯金しにくく社会保障も脆弱
  • 労働時間が月200時間以上で年収600万円以下しか稼げていないサラリーマンは搾取されすぎなので、今後のことを考えたほうが良い。
  • フリーランスはただ稼ぐだけではなく社会保障や老後のことを自分で考えておかないとやばい

以上です。

今回は収入面での比較でしたがやはりサラリーマンの安定性は大きなメリットですね。フリーランスはいろいろと工夫しないと老後がやばいことになります。

一方で労働時間が月200時間を超えているのに年収600万円以下のサラリーマンはフリーランスになったほうがまだ収入は上がりそうです。もちろんスキルがある前提ですが。

なぜならこれを時給に換算すると2,500円となり、サラリーマンの平均時給とほぼ同じになるからです。この平均時給は専門スキルが無い人も含まれてますから、フリーランス転向を考えるような専門スキルを持った人がもらうような時給ではありません。

同じ労働時間で年収400万円以下ならば時給は1,666円以下となり、ちょっと割の良いバイトレベルの時給になります。およそ責任ある社会人がもらうような額ではありません。ハードワークなのに年収400万円以下しかもらえない場合は転職なり独立なり何らかの変化を模索する必要があるでしょう。

ただ上述したようにこの結論は同じ職種で同じスキルである前提の比較です。たとえば一般事務の人が全くの未経験でプログラミングスクールに3ヶ月通い、フリーのエンジニアに転職してまともな仕事がもらえるかというと…よく考える必要があるでしょう。職種を横断した独立は非常にリスクが高いのでやめたほうがいいです。その場合はまずサラリーマンとして働きながらすきまワーカーなどからコツコツ始めるべきです。

参考文献

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2019」

https://blog.freelance-jp.org/wp-content/uploads/2019/03/freelancehakusho2019_suvey20190306.pdf

 

  • この記事を書いた人

山口ヨシカズ

ビジネスジャンルが得意なSEOライター/主にBtoB向けのメディアや企業のオウンドメディアで書いています/構成から作れます/費用感は1記事1万円〜2万円程度から/前職は理系エンジニア/LP作成で販売実績あり(セールスライティング)/24時間以内に返信/

-収入や仕事条件

© 2021 Yama-chan, the writer